床から天井までの大きな本棚に憧れていたY様。まずは中心となる本棚からスタート。
構造上の窪みを利用して、文字通り壁一面に本棚をしつらえました。
あとは本棚の雰囲気に合わせて床、扉、壁を選び、家具の配置を決めたら照明をそれに合わせて……、全体が出来上がっていきました。
LDK
仕切りの壁を取り払って2部屋をつなげて、広いLDKにしました。壁4面のうち、窓やドアがない1面を本棚と決め、
それを中心にソファの位置、ダイニングテーブルの位置などを決めていきました。
本棚とリビングコーナー
本が美しく見える木の本棚。奥の壁は棚に合わせて木目調の壁紙にし、本棚の周りは濃い色で囲って引き締めました。
床のフローリングの色も本棚に合わせて、白木の無垢材にオイル塗装を施しました。
ダイニング
本棚の位置を優先させたので、ダイニングはキッチンと対角線の位置にあるコーナーに。でもLDK全体が広々としているので問題ありません。
この空間にあう照明を現在セレクト中ということで、いろんなタイプの照明に対応できるようライティングレールのみ設置しています。
読書コーナー
いちばんお気に入りの場所がこちら。座り心地のいい一人掛けソファにサイドテーブル、フロアライト、ここが本を読むときの定位置です。
明るい照明はつけずに、間接照明と手元の明かりのみの落ち着いた静かな雰囲気で、大好きな読書を楽しむことができます。
バスルーム
バスルームとトイレの空間も、壁を取り払ってひとつに。機能的なスペースではありますが、生活感は排除して、ひとつの部屋と言ってもいいような洗練された空間に仕上げました。洗濯機と細々とした雑貨類は左側のルーバー扉のむこうに隠れています。
玄関
玄関もリビングのテイストに合わせるようにリフォームを。右奥の扉がリビングへとつながる木の扉。床のフローリングは
扉を開ければつながるよう同じ材質のものに。右側のシューズボックス、正面の収納の扉も、表面に木目調シートを貼ってきれいに化粧を施しいました。
ベッドルーム
LDKの隣にあるベッドルームは壁紙の貼り替えのみ行いました。淡いコーヒー色に光の加減で浮き上がるバラの花模様、この壁紙を気に入って
LDKに使うことも検討しましたが、面積の広いLDKはよりシンプルな壁紙を選択。そこでプライベート空間であるベッドルームにこちらの壁紙をもってきました。
リフォーム前の課題
ものが増えすぎた部屋をすっきりとさせることが最大の課題。こ の機会にリフォームし、暮らし方に合った間取りへの変更という 根本的な解決法を選んだ。
ここを学べ!
自分にとって、あるいは家族にとって何がいちばん大切か。まずはそこから考えよう。趣味の空間、家族で集うリビング、夫婦で料理ができるキッチンなど、大事な物を最優先にプランを組み立てると、きっと満足のいくリフォームになるはず。