リバービューの物件は間取りや採光などの条件も良く、リフォーム前提で物件探しをしていたこともあり、M様邸のフルリフォームが開始いたしました。
ご主人様は天井を抜いて、配管はむき出しでコンクリートが打ちっぱなしのクールなインダストリアルデザインをご要望されました。理想とするデザインが明確で、「木と丸いものは置きたくない」という徹底ぶり。奥様もお好みが一緒ということもあってデザインにズレはなく、さらによいカタチを探すというスタイルに。こちらもご要望に添えるよう、細かいところまで綿密に打ち合わせを重ねました。
LDKは視線を遮ることのないように、キッチンの腰壁はギリギリまで低くし、照明は吊り下げることなく天井に添わせる工夫をしました。そういった細かいポイントの積み重ねで、開放感たっぷりで統一感のあるクールな空間が完成しました。
◆Before・After
築年数21年の白×木目が主の内装デザインでしたが、「天井を抜きたい」という要望を叶えるためにLDKは天井を抜き、配管がむき出しでコンクリートは打ちっぱなしのインダストリアルデザインに。塗り壁の雰囲気とも相性ぴったりで、クールに仕上がりました。
リバービューを楽しめるLDK
インダストリアルデザインのクールでカッコイイお住まいは、青味がかった明るめのグレーを基調に、差し色として濃い目のグレーやブルーを加えたこだわりのオシャレな空間です。
見晴らしの良いキッチン
キッチンの腰壁は、ベルギーの輸入左官材「モールテックス」を使用して仕上げました。深みのあるネイビーは何度も選び直して納得のいくお色を叶えることができました。
キッチンに立つと目の前に景色が広がり、開放感たっぷりの空間で気分良く料理が楽しめます。
キッチン
キッチンの腰壁は高さを感じないギリギリのラインで手元を隠しました。スッキリとしていて開放感に溢れています。
背面の棚はステンレス製をチョイスし、リビングから目立たない高さを計算して空間との調和を図っています。
また、リビングの壁面をスッキリと見せるため、キッチンの目立たない箇所にリモコンを集結させました。
ゆったりと寛げるリビング
配管などを隠さないことで無機質な印象をもたらすインダストリアルデザインの住まいです。さらに開放感を持たせるため、照明は浮かせることなく天井に沿わせて施工しました。
写真奥の趣味のDJブースは配線が目立たない施工をしています。
コレクションをディスプレイできる廊下の壁
LDKのドアを開けると、目の前にはテーマカラーである鮮やかなブルーの珪藻土の壁に飾られたコレクションが見えます。
その時の気分でお気に入りを飾ることができる、ギャラリーを兼ねた空間になりました。
居室
隅々に「好き」を感じられるデザインが施された住まいです。「好き」が常にあることで、毎日がワクワクして楽しいものに変身します。
居室もシックで大人の雰囲気があるお好みのスタイルに仕上げました。
玄関と洗面室の入り口
玄関を入ってすぐの左手にある洗面室の入り口は、アウトセットの吊り戸を採用しました。ご要望の吊り戸サイズぴったりの鏡を設置することで扉と気付かれにくい内装になりました。閉ざされた空間に開放感が生まれ、お出かけ前の身支度チェックもできる便利さも兼ね備えました。
寝室
寝室はシンプルにスッキリとした空間に仕立て、一日の疲れを癒します。テーマカラーであるグレーやネイビーでシックにコーディネートし、住まい全体で統一感のあるデザインを叶えています。
洗面台
グレーを基調にしてまとめたオシャレな洗面室です。洗面台は既製品を取り付けました。お好みのデザインをお選びいただくことで、毎日の身支度が楽しくなります。
レストルーム
他の部屋と色味の違うグレーを用いてシックにまとめ、落ち着く空間に仕上がりました。元々あったカウンターや吊り戸はそのままに、表面を張り替えて住まいに合ったカラーを施しました。
リフォーム前の課題
設備・内装・建具交換のフルリフォームをご予算に合わせながら、想い描く理想の内装に仕上げていくのが課題でした。できない場合は代替案で理想を叶えます。LDKの壁は漆喰を採用しているのですが、漆喰を塗る範囲など細かい仕様をしっかりと決めつつ、どこまで施主支給をおこなうかなども合わせながら、現地でも入念に打ち合わせて決めていきました。
ここを学べ!
スニーカーをコレクションされていましたので、ディスプレイできるスペースを設けました。ただ飾る場所をつくるだけでなく、どの場所からも見ることができるので、毎日の暮らしの中で気分が上がるとご感想をいただきました。
他にも趣味を楽しめるように、DJスペースにスピーカーを設置。住空間全体で、好きなものをしっかりと楽しめる設計・施工をいたしました。