子どもが巣立つ将来を見据えた、築20年目の全面リフォーム

大田区上池台 Y様邸

Data
  • マンション
    • 築年数:20年
    • 構造:鉄筋コンクリート造
    • 工期:約3ヶ月
    • 工事面積:75約㎡
    • 工事費用:1300万円

結婚して夫婦2人で暮らしはじめたマンションも築20年に。2人のお子さんも高校生と大学生に成長しました。リフォームのきっかけは「そろそろ水まわりを新しくしたいね」と夫婦で話しはじめたこと。検討をしだすと、水まわり以外にも気になるところがいろいろと出てきました。だったら中途半端なことはせずに、ここで全面的にリフォームして、今後長く安心して暮らせる住まいに造りかえよう、という結論に至りました。ただ、今は4人家族ですが、子供たちが近い将来独立することも視野に入れなくてはいけない。そうなれば、夫婦2人の生活になることも想定して、今後の暮らし方の変化に対応できるリフォームプランを考えました。

LDK

以前のキッチンは壁で仕切られており閉塞感がありました。そこでキッチンの壁を取り払ってオープンにし、広々としたLDKを実現させました。
キッチンユニットは100色以上の中からカラーが選べるタイプ。微妙に色調の違うカラーが揃っているので、インテリアイメージに合わせて好みの色を選ぶことができます。

リビング

フローリングは以前よりも明るめのナチュラルカラー。壁、天井、ブラインドは白に。以前に増して、部屋が明るくなりました。こだわりは1面だけ変えた壁紙。
展示場で見て惚れ込んだベルギー製の壁紙は、光の具合でラインが立体的に浮かび上がり、遠近感で空間に広がりを与えます。また、バーチカルブラインドは光のコントロールがしやすく、スタイリッシュに見えます。

キッチン

TOCLASのアイランド型のオープンキッチンは、100色以上の選択肢の中から「蜜柑茶」をチョイス。彩度を押さえたオレンジ色で、部屋に馴染みます。
壁側の収納ユニットのほうは背の高い部分もあるので圧迫感のないように目立つ色は避け、同じシリーズのベージュ系を選択しました。

リビング隅の収納スペース

パソコン、プリンター、ファックス、書類など、片づけたい物をリストアップして、それらが無駄なく納まるサイズの収納庫をオリジナルで造作しました。
プリンターはスライド式で、使うときだけ引き出せます。

ベッドルーム

以前はクローゼットの他にたん笥を置いてましたが、クローゼットをL字型のウォークインクローゼットに造り変えたため、ベッドルームは以前よりも狭くなりましたが、ベッドまわりはスッキリしました。
また、目覚まし時計や携帯電話などが置ける棚を造り、ベッドはヘッドボードのないシンプルなものにしました。

子ども部屋

現在、高校生の息子さんの部屋。今回のリフォームでは、LDKや収納にスペースを取り、ベッドルームは必要最小限にと間取りにメリハリをつけました。
各部屋とも、壁は白を基調に一面だけ変化を付けていますが、こちらは息子さんが選んだというスカイブルーがアクセントです。

脱衣所&洗面スペース

洗面台ユニットは、いろいろ検討しましたがパーフェクトなものが見つかりませんでした。そこで、ベースのユニットを選び、鏡付き収納部分だけ別のものを組み合わせることに。
鏡の下のあいたスペースが上手い具合に棚になったので、タイルでアクセントをつけました。困っていた洗濯機周辺の収納庫も、洗剤や洗濯カゴが手に取りやすいよう計画して、増えた分の収納には着替えを入れたことで便利になりました。

トイレ

トイレはタンクを隠してすっきりと。収納は吊り棚にして、扉表面は一見シルク調の布に見える樹脂の面材で仕上げました。
壁の一部を気に入った柄のエコカラットに。エコカラットはタイル状の壁材で、調湿効果がありニオイを低減してくれます。

廊下

玄関からリビングまで真っ直ぐ伸びる廊下。実はリフォーム前は、廊下の途中に小さなクランクがありました。
マンション購入時には間取りなど細かな注文はできませんでしたから、リフォームの機会に間取りを変更してクランクを解消しました。

玄関のシューズクローク

シューズクロークは元の大きさの約1.5倍に。以前は収納スペースがなくはみ出していたゴルフバックも入れられる大容量になりました。

リフォーム前の課題

20年が経ち、古くなってきた水まわりを新しくすると同時に、この機会に住まいのなかで気になっていた部分を解消することに。20年も暮らしていると、このままで良いところ、変えた方が使いやすいところが、すべてわかっています。具体的には、廊下のクランクをなくして真っ直ぐに、キッチンをオープンにして明るく広々としたLDKに、収納スペースを増やす、という課題を掲げました。

ここを学べ!

使い慣れた部屋の配置はあまり大きく変えずに、料理する時間を愉しめるアイランドキッチンにしたり、収納はカタチを変え、各場所に必要な容量を確保。不満に思っていた廊下の動線も良くなりました。間取りを見比べればわかるように実はそれほど大きな間取り変更は行っていません。

家族構成が変わったり、年齢と共に好みが変わったりしたら、住まいもそれに合わせたいもの。全て変えるのではなく、間取りのマイナーチェンジで対応可能かもしれません。

Beforebefore
Aterafter

今は4人家族ですが、子どもたちが巣立って夫婦2人の生活になったときのことも見据えて、LDKには十分な広さを確保して、各自のベッドルームは必要最小限の大きさにとメリハリを付けました。また、収納スペースを十分に確保し、それによって多少部屋が狭くなっても、キレイに片付くことで結果的に広く感じられるようなりました。

一覧へ戻る