都内の中心地にある中古マンションを購入されたY様ご夫婦。メゾネットタイプのマンションを 間取りからほぼ全てリフォームする前提で、アクセスと環境の良さが気に入りこの物件に決めたそうです。在宅で仕事をしているため、部屋ごとの印象を変えて生活にメリハリをつけること、全体的に床暖房を敷いて寒暖の差を少なくすること、そして手すりを設置したり階段の傾斜を緩やかにすることなどが主なご要望でした。
リフォームイメージは、モダンよりもオーセンティックで味わいのある空間。また、ご友人を家に呼びたいと思っていたY様ご夫婦は、将来的に6人掛けの。部屋ごとへの理想はありましたが、全てを実現するとなると予算がオーバーしてしまうため3案ほど提案し、それぞれのメリットとデメリットをお伝えして優先順位を明確にしました。そうすることで、妥協してしまったという感覚なく、全て納得できる仕上がりになったと話してくださいました。
キッチン
オーセンティックなデザインにこだわったキッチン。L型のキッチンを対面式キッチンに変更して開放的な空間に仕上げました。
窓から光が部屋に差し込み、明るい雰囲気のキッチンです。部屋の中に植物を置き、緑ある癒し空間の演出も。
ダイニングキッチン
キッチンには白と赤のタイルで明るさを、ダイニングには茶色の壁で大地のような穏やかさを表現しています。
さまざまな色を使用しつつも、バランスの良い色合いになっています。
ダイニング
もともと和室だった部屋を洋室に変更し、床暖房を設置しました。6人掛けのダイニングテーブルを置くため、広く開放的な間取りに仕上げています。
和の落ち着きあるイメージを残すため、障子は残しレールを付けて開け閉めしやすいようにしました。
階段
RC階段のため壊して作り直すことができない構造だったことから、傾斜が急で幅が狭い階段を、一段ずつ広げて歩きやすくしました。
将来のことも見据えて手すりも両方に設置。ご夫婦が安心して使える階段になりました。
リビング
和室、水廻り、そして廊下だった部分を洋室へ。希望されていた壁掛けのテレビを設置し、アイボリーで大きめのソファからゆったりと観られるようにしています。
こちらもリフォーム前の障子を残して、和洋折衷の部屋に仕上がりました。
洗面所
リフォームを機に洗面所を2階から3階に移設。お施主様の希望で洗面脱衣室にも床暖房を設置しました。
寝室
もともと子ども部屋だった場所を夫婦の寝室に仕上げました。
リフォーム前の課題
要望を全て叶えることは、家の構造上で難しいこともあったため、できないことはどう解消していくかを提案し解決策を探しました。お施主様と密に会話をしながら、予算と希望との良いバランスを考えていきました。
ここを学べ!
事前にある程度、部屋での過ごし方のイメージを固めたり、生活スタイルを書き出しておくこと。今回のお施主様はそれらがはっきりとわかっていたため、予算とのバランスで取捨選択することがとてもスムーズでした。例えば、今の生活で良いと思っている部分、不便だと思っている部分を書き記しておく事も、リフォームの際に役に立つでしょう。
<◆Before・After>
お施主様がこだわっていた要望の変更は、可否を含め、なるべく理想に近づくよう提案を行いました。例えば、パイプスペースを活かしてリビングに壁掛けテレビを設置し、配線や機器が隠れるようなリフォームを施しました。