思い出の詰まった、大切な時代家具を中心に のんびりと二人暮らしを楽しむリフォーム
江東区牡丹 Y様邸
- 戸建て
- 築年数:45 年
- 構 造:在来木造
- 工 期:6ヶ月
- 工事面積:約47㎡
- 工事費用:1,735万円
お子様の独立、コンビニや量販店の出店、そして奥様の腰痛など、さまざまな要因が重なって、経営していた酒店の廃業を検討し始めたというYさんご夫妻。1948年からの長きにわたり、親子二代で営んできたお店を閉める決断をしたのは、2018年末頃でした。
お二人が残りの人生を過ごそうと選んだお住まいは、過去には酒店の倉庫として使っていた建物。結婚前には、ご主人がお一人で住んでいたこともある、思い出深いその建物は築45年ほど経っており、住むならばリフォームする必要がありました。そこで、昔から地元で馴染みのあったR2ホームへ、フルリフォームのご依頼をいただきました。
リフォーム前の課題
まず最初にご要望があったのは、時代家具を中心にしたリビングにして欲しいというご要望です。ご夫妻が過ごしてきた時間とともに、一点ずつ増えてきた時代家具を愛でながら暮らしたいというお気持ちに、お応えしたいと思いました。また、時代家具とともに奥さまがご自身で入手した古建具の支給もありました。引戸と板戸、無双窓など、設置箇所を上手にアレンジする必要がありました。奥様のご希望を良くお聞きしながら、理想に近づけるためのご提案を心がけました。
ここを学べ!
一番大切なご要望は、愛着のある時代家具が、相性良く収まる内装です。奥様が厳選入手した、こだわりの古建具も合わせて、統一感のある居室にまとめました。次に安心の耐震補強。足腰に不安のある奥様のご負担軽減のためにも、3階建てを2階に減築しています。無双窓をおしゃれに配して、快適な室内環境も実現しました。
Before
After
建築基準法とのかね合いと耐震性、なにより暮らしやすさという理由から、3階建ての建物を2階建てに減築しました。1階の車庫だったスペースをリビングに改築。奥には奥様が過ごしやすいように、小上がりを用意しています。2階への階段は、可能な限り登りやすく、段差に配慮した設計。階段を上がった踊り場には、元々の出窓部分を利用して本棚を設えました。ご主人のお好きな書籍や映像ソフトが、見やすく収納できるようになっています。