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2024/9/26

マンションのフローリングを張り替えるリフォームの注意点や費用を解説!床材の種類や事例も紹介

フローリングの張り替えには2種類の方法があります。床材をはがして新しいのを貼るのか、それとも重ねて貼るのか、床の状態も確認しながら選ばなくてはなりません。

今回はマンションのフローリング張り替えリフォームについて解説します。事前に知っておきたい、フローリングリフォームの種類や床材の種類と費用相場、施工の注意点のほか、実際に施工した事例も紹介していますので、ぜひリフォームの雰囲気を感じ取ってください。

マンションのフローリング張り替えリフォームは2種類

マンションのフローリングを張り替えるリフォームには、2種類の方法があります。両者の特徴を知ることで、適切なリフォーム方法を選べるようになるでしょう。

張り替え

張り替えとは、文字通り古い床材をはがし、新しい床材に張り替える方法です。
和室から洋室へのリフォームや、下地が傷んでいる可能性のある場合は、この方法をおすすめします。

 メリット・フローリング以外の床材にも対応可能
・傷んだ下地も修復できる
 デメリット・費用がかかる
・工期が長い(約2~3日)
・張り替え中の部屋には立ち入れない

メリットは畳やカーペットなど、フローリング以外の床材の張り替えにも対応できる点です。言い換えればフローリング以外の床材のリフォームは、張り替えしか方法はありません。

また、歩いたときに床がきしむ、ふわふわするなどの現象があれば、下地が傷んでいる可能性があります。張り替えリフォームは床材をすべてはがすため、下地の点検や補修が可能です。もしこれらの症状が見られるのであれば、張り替えリフォームが適しています。

一方、デメリットは費用がかかることと工期が長いことです。既存の床材をはがす手間と廃材処分費も必要になるため、重ね張りよりも費用が多くかかります。もし下地の補修や交換が必要であれば、さらに費用は増えることになります。

工期は2~3日程度必要ですが、部屋の広さや下地の傷み具合によっては、さらに日数を要する場合があるでしょう。その期間は工事中の部屋に立ち入れないため、別の部屋で生活する必要があります。

重ね張り

重ね張りは、既存の床の上にフローリングを重ねて張る方法です。
既存の床材がしっかりしており、下地に問題がない場合におすすめの方法です。

 メリット・工期が短い(約1日)
・費用を抑えられる
・遮音性の向上
 デメリット・床の厚みが増す
・下地の傷みには対応不可

床をはがす時間が不要なことから、工期は約1日と短いのが特徴です。廃材もほとんど発生しないため、費用も抑えられます。床材を重ねて張るため、床が厚くなり遮音性が向上するのもメリットです。

ただし床の厚みが増すということは、段差の発生やドアの開け閉めに干渉することにもなります。床材の厚みが増すことでこれらの問題が生じないか、リフォーム会社に相談しましょう。

また、下地の補修はできないため、少しでも床下の状態が心配であれば、現地調査の際に相談することをおすすめします。

マンションのフローリング張り替えリフォームには注意点がある

マンションのフローリングを張り替えるリフォームには、いくつか注意点があります。スムーズにリフォームを完了させるためにも、情報を整理してきましょう。

管理規約で定められている遮音等級を確認

集合住宅であるマンションは階下に音が響かないよう、管理規約により床材の遮音等級が定められています。遮音等級を表す「L値」はL40~L80まで分類されており、この値が小さいほど遮音性能が高くなります。マンションの場合、L45以下の床材を使用するよう定めているケースが多いのですが、お住まいのマンションはどうなっているか、必ず管理規約を確認しましょう。

マンションの構造によって工事方法が限られる

マンションの構造は「直床工法(じかゆかこうほう)」「二重床工法」に分けられます。直床工法は、マンションの構造体である床スラブに直接フローリングを張る方法です。この工法が用いられている場合、重ね張りはできず、張り替えしか選択肢がありません。

二重床工法は床スラブの上に脚付きの緩衝材を入れて、床を二重にした方法です。こちらは張り替えと重ね張り、どちらも対応可能です。お住まいのマンションの構造がどちらか確認するには、管理組合に問い合わせるか、リフォーム会社に図面を見せてチェックしてもらいましょう。

マンションのフローリング張り替えに使える床材と費用相場

マンションのフローリング張り替えリフォームに使える床材には、いくつか種類があります。ここでは床材の特徴や費用相場を見ていきましょう。

合板フローリング

合板フローリングは複合フローリングとも呼ばれ、合板(複数の木材を重ね合わせたもの)に、シートや化粧板を貼ったものです。特徴としては、多くの種類から選べること、品質が安定していること、機能性にすぐれていることが挙げられます。

ただし、合板フローリングの寿命は10~20年ほどと言われており、無垢フローリングのように何十年も使用できるほどの耐久性はありません。

張り替え重ね張り
4.5畳6.3~12万円6.8~9.7万円
6畳8.5~16万円9~13万円
8畳11.3~21.3万円12~17.3万円

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木をそのまま使用したものです。足触りがよく、吸湿性があるのが特徴で、耐用年数は30年以上と言われています。使うほど見た目に味わいが出てくるため、長く付き合えるでしょう。

なお、無垢材には遮音性は備わっていません。そのため、遮音材を貼り合わせた無垢フローリングを選ぶか、二重床(置き床)にする方法を検討しましょう。

張り替え重ね張り
4.5畳10~14.4万円8.8~12.5万円
6畳13.3~19.2万円11.8~16.7万円
8畳17.7~25.6万円15.7~22.2万円

床暖房導入

床暖房を導入し、一緒に床のリフォームも行う場合の費用相場は下表の通りです。なお、床暖房には電気式と温水式の2種類があり、それぞれ費用が異なります。床暖房に対応した床材を選ぶ必要があるため、事前にリフォーム会社に相談しましょう。

張り替え重ね張り
電気式(6畳)30~55万円37万円~
温水式(6畳)33~65万円44万円~

クッションフロア

クッションフロアとは、シート状になっている塩化ビニール素材です。表面に木や石、タイルなどの模様をプリントしてあるため、豊富な素材から選べます。防水性が高く汚れにくいことから、お手入れしやすいのがメリットです。

ただし、塩化ビニール特有のツヤ感があり、劣化しやすいのがデメリットです。

張り替え重ね張り
4.5畳3~7.8万円2.9~4.5万円
6畳4~10.5万円4~6万円
8畳5.3~14万円5.3~8万円

フロアタイル

フロアタイルも塩化ビニール製の床材ですが、クッションフロアと異なるのはタイルのように継ぎ目がある点です。フロアタイルは表面の凹凸も再現されており、本物のような質感が楽しめます。また、クッションフロアよりも硬く、傷がつきにくいのも特徴です。

なお、フロアタイルには断熱性がないため、冬場は足元が冷たくなりやすいというデメリットがあります。

張り替え重ね張り
4.5畳4.1~7.5万円3.7~4.9万円
6畳5.5~10万円5~6.5万円
8畳7.3~13.3万円6.6~8.5万円

マンションのフローリングをリフォームで張り替えた事例

実際にマンションのフローリングを張り替えた事例を紹介します。LDKのフローリングの張り替えと同時に、床暖房も交換しました。木目が美しい、ナチュラルな床材はお客様にも気に入っていただけました。

費用80万円
施工箇所LDK
面積29.18㎡(16畳)
工期3日

<Before>
KIMG1589

<After>

<解体・施工の様子>
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床暖房も年代物のため、新しいものに交換しました。
床暖房01 床暖房02

床施工後

まとめ

マンションのフローリングを張り替えるには「張り替え」「重ね張り」の2つの方法があります。どちらにもメリット・デメリットがあるため、迷った際はリフォーム会社に相談しましょう。また、マンションならではの注意点もあるため、スムーズに進めるためにもマンションのフローリング張り替えの経験が豊富な会社に依頼することをおすすめします。

東京でマンションリフォームやフローリングの張り替えリフォームを検討中であれば、ぜひアールツーホームにお声がけください。

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