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トイレドアの交換の費用相場と費用を安く抑える方法を解説|交換にあたっての注意点も紹介します
自宅のトイレをより使いやすい空間にするため、トイレドアの交換を検討している方もいるかもしれません。
トイレドアは、一般的な開き戸のほかにも種類があり、どれを選ぶかによって異なるメリット・デメリットがあります。
この記事では、トイレドアを交換するにあたって押さえておくべき、3つのドアタイプの特徴と費用相場を解説します。
トイレドア交換の費用を安く抑える方法や3つの注意点も紹介するので、今後検討する際の参考にしてください。
トイレドアの交換で押さえておきたい3つのドアタイプ
トイレドアには大きく分けて「開き戸」「引き戸」「中折れ戸」の3つのタイプがあります。
タイプごとの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。
開き戸
開き戸は、住まいのトイレドアとしては最も一般的なタイプです。廊下側もしくは室内側に向かって開く一枚扉で、シンプルな作りとなっています。
開き戸のメリット・デメリットをまとめると次のとおりです。
メリット | ・広く普及しているため、デザインのバリエーションが豊富で選択肢が多い ・気密性が高く、トイレ内の臭いや音が外に漏れにくい |
デメリット | ・扉を開閉するための可動スペースが必要になる ・ドアの幅を広くするほどスペースを多く必要とする |
引き戸
引き戸は、お年寄りや介護を必要とする方が暮らしている住まいなど、バリアフリー対応としてよく用いられるトイレドアです。
縦型の持ち手が付いており、左右どちらかにスライドして開閉します。
引き戸のメリット・デメリットも見てみましょう。
メリット | ・弱い力でも開閉できるので、お年寄りや小さな子どもでも出入りしやすい ・ドアの可動スペースを取る必要がなく、空間を圧迫しない |
デメリット | ・スライドした扉の収納場所を壁内に確保する必要がある ・開き戸に比べると気密性が低く、トイレ内の臭いや音が外に漏れやすい |
中折れ戸
中折れ戸は浴室でよく用いられるタイプのドアで、2枚の扉でできており、2枚を折りたたむように開閉します。
トイレドアとして利用されることもあり、引き戸と開き戸の中間的な効果を得られます。
中折れ戸のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | ・引き戸のような壁の収納場所を確保する必要がない ・中間で折りたたまれるので、開き戸に比べると可動スペースを取らなくて済む |
デメリット | ・デザインのバリエーションが少なく、製品の選択肢があまりない ・3タイプのドアのなかで、最も費用が高くなりやすい |
トイレドア交換の費用相場
自宅のトイレドアを交換する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
工事の範囲とドアタイプ別に一般的な費用相場を紹介します。
トイレドア交換の範囲別に見る費用相場
トイレドア交換にはさまざまな方法があり、どこまでの範囲を交換するかによって費用相場は異なってきます。
交換範囲の種類とそれぞれの費用相場をまとめると次のとおりです。
トイレドア交換の範囲 | 費用相場 |
既存ドアの表面のみを張り替える | 2〜3万円程度 |
ドア本体のみを交換する | 4〜10万円程度 |
ドア枠ごと交換する | 15〜20万円程度 |
違うタイプのドアに交換する | 20〜30万円程度 |
最もリーズナブルなのは、ドア本体は交換せずに表面のシートのみを張り替える方法です。
表面の傷や汚れをキレイにしたいだけであれば、この方法で対応できるでしょう。
ドア本体を交換するケースでも、ドア枠の交換をするのか、ドアタイプを変更するのかによって費用が違ってきます。
トイレドアのタイプ別に見る本体の費用相場
先ほど紹介したトイレドアのタイプによって、ドア本体にかかる費用が異なってきます。
3つのタイプごとの本体価格相場をまとめると次のとおりです。
ドアのタイプ | 費用相場 |
開き戸 | 2〜5万円程度 |
引き戸 | 3〜6万円程度 |
中折れ戸 | 5〜8万円程度 |
ドア本体の価格のみで考えると「中折れ戸>引き戸>開き戸」となります。
ただし、違うドアのタイプに変えようとすると、ドア枠以外にも大きな変更が必要になるため、工事費用が高くなりがちです。
ドアタイプによる本体価格の差はあれども、既存のドアと同じタイプで交換するのが最も費用を抑えられるでしょう。
トイレドアの交換にかかる費用を安く済ませる3つの方法
上記のようにドア本体のみを交換するだけでも10万円程度、ドア枠やドアタイプまで交換するとなると15万円以上の費用がかかります。
トイレドア交換の費用を少しでも安く抑えるには、次の4つの方法を検討するといいでしょう。
(1)ドアのグレードを下げる
ドア交換の費用が高くなる要因として、デザインや機能性にこだわって、ドアの本体価格が高くなってしまうことが挙げられます。
特に開き戸は、デザインや素材のバリエーションの多さが特徴。
グレードも高いものから低いものまでまちまちです。
無垢板などの高級素材を使用したもの、デザイン性にこだわったものなどは、当然ながら本体価格も高くなります。
費用を安く抑えたいなら、デザイン性やメンテナンス性も踏まえながら、適切なグレードのドアを選ぶようにしましょう。
(2)トイレリフォームと合わせて交換する
トイレのドア交換だけで施工を依頼すると、単体での工事となるために費用が割高になります。
便器交換や壁紙、床材の交換など、トイレ全体のリフォームと併せて施工を依頼したほうが、トータルでの費用は高くなるもののトイレドア交換にかかる費用を抑えることができるでしょう。
ただし、これはあくまでも一般論であり、依頼する会社によって状況は異なります。
トイレリフォームも併せて検討するときは、複数の会社に相見積りを依頼し、ドア交換単体よりも費用を節減できるかどうかチェックするのがおすすめです。
(3)工事内容によってはDIYで対応する
工事の一部をDIYで行えば、費用を安く抑えられる可能性があります。
具体的には、ドアノブや蝶番(ちょうつがい)の交換程度であれば、ある程度経験のある人ならDIYも可能でしょう。
部品代のみで施工できるため、専門会社に依頼する場合よりも安上がりです。
ただし、ドア枠や本体の交換となると、素人では難しい細かな調整が必要になります。
こうした内容は多少費用をかけてでも、プロの施工会社に依頼するほうが安全です。
トイレドア交換で気をつけたい3つの注意点
トイレドア交換を実施するにあたり、気をつけたい注意点が2つあります。順番に確認していきましょう。
(1)ドアタイプごとのメリット・デメリットを把握する
前述のように、3つのドアタイプにはそれぞれのメリット・デメリットがあります。
例えば、開閉しやすくて人気の引き戸には、気密性が低くて音や臭いが漏れやすいという弱点があります。
最も一般的な開き戸は気密性が高いものの、ドアの可動域が広いので空間を圧迫するのが難点です。
内開きにするか外開きにするかによってもデメリットは異なってきます。
こうしたドアタイプごとのメリット・デメリットをしっかり把握し、設置場所に適したタイプのドアを選ぶことが大切です。
なお、大建工業が販売している「hapia 音配慮ドア」のように、引き戸でも生活音を軽減する機能を持ったドアもあります。
希望するドアタイプがある場合、そのドアの弱点を補う製品がないかどうか、プロの施工会社に相談してみるのもおすすめです。
(2)将来も見据えてドアタイプを選ぶ
トイレは、家族が毎日使う場所です。
それだけに、トイレドアの使いやすさは住まいの暮らしやすさに直結します。
トイレドアを交換する際は、今の使いやすさだけでなく、将来の使いやすさも意識してドアタイプを選ぶようにしましょう。
例えば、50代、60代でトイレドア交換を行うなら、老後も快適に使えるように引き戸にするのがおすすめです。
まとめ
トイレドアには「開き戸」「引き戸」「中折れ戸」の3種類があり、それぞれのメリット・デメリットに応じて、現在および将来のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
また、交換の方法やドアタイプによって、かかる費用も異なります。
費用と機能性のバランスを見ながら、予算内に収まるよう計画することも大切です。
アールツーホームでは、使いやすさだけにとどまらず、居心地の良さも実現できるトイレリフォームをご提案しています。
トイレドア交換の実施を機に、トイレ全体の空間を見直してみてはいかがでしょうか。
トイレリフォームに関するご相談はアールツーホーム文京店まで!
いつでもご連絡をお待ちしております。