水墨画が映えるようモノトーンでまとめたシックな空間に

文京区小石川 S様邸

Data
  • マンション
    • 築年数:22年(19952月)
    • 構造:SRC構造
    • 工期:約2ヶ月
    • 工事面積:約61.20
    • 工事費用:1090万円

トレーニングジムや社交ダンス、水墨画など、健康的に趣味を満喫しているS様ご夫婦。今回のリフォームの目的は、奥様の10年来の趣味である水墨画の作品が増えてきたので、それを美しく飾れる部屋にしたいということ。そして、トイレ等に15cm以上の段差があったので、それを解消してバリアフリーにしたいということでした。天然木のフローリングや職人が手仕事で仕上げた塗り壁など素材にもこだわり、落ち着きのある重厚な空間ができあがりました。

広々としたリビング・ダイニング・キッチン

床は天然無垢ナラ材のフローリング、漆喰の塗り壁と素材にこだわった内装。
水墨画が映えるようにと天井は黒に。暖色系のダウンライトがやわらかくつつみ込みます。

畳スペースからリビングを見たところ

日頃はご夫婦おふたりの暮らしなので、畳スペースをオープンにして広々と使っています。段差がまったくないバリアフリーで安心。
掃除も楽々です。壁の下地にはホルムアルデヒドを吸収分解する石膏ボードを使用しており、アレルギー対策も万全です。

畳スペース

お子さんご家族が遊びに来たときはゲストルームに、日頃は洗濯物を畳んだり、ストレッチをしたり、多目的に使えるのが畳スペースのメリットです。
今回、和テイストの窓を新たに取りつけて二重窓にしました。結露がなくなり、断熱性も格段にアップしたそうです。

くつろぎのスペース

おふたりともお酒が好きで、夜は長々と晩酌が続くとのこと。キッチンとダイニングが対面式で、
おつまみをつくりながらもおしゃべりが続く、このスタイルがとても気に入っているそうです。

可能な限り収納スペースを確保

今回、フルリフォームで壁を取り除いてみると、いくつかデッドスペースが壁の裏に隠れていたことがわかりました。
もったいないので、小さなスペースもすべて収納に。リビングの入口、左側にオープンシェルフ、右側には掃除機を入れるのにぴったりの細長い収納を確保しました。

奥様のアトリエ兼ベッドルーム

奥様待望のアトリエ。寝るためのスペースは最小限にして、デスクと大きなイーゼルが置けるスペースを確保しました。
手前左側の扉はウォークインクローゼットです。

ご主人のベッドルーム

1日の大部分を過ごすLDKを広くとり、寝るだけのベッドルームは最低限の広さに抑えました。広く見えるように壁と天井を白で明るく。
東側に窓があるので、朝気持ちよく目覚めることができます。

バスルーム&洗面所

ダーク系の茶とグレーで高級感のある落ち着いた空間に。洗面所は、以前は白のユニットタイプでしたが、すぐに汚れが目立って気になっていました。
夫婦2人で収納もそれほど必要ではなかったので、オリジナルのデザインにしました。シックな色合いのタイルが際立ちます。

トイレ

壁を取り壊してみると、パイプスペースなどを集約してトイレスペースを広くできることが判明。以前の1.5倍ほどの空間になりました。
脱衣所と壁紙など色味を揃えて統一感を出しました。

玄関

居室を広く取るために、マンションの廊下は最小限の幅になっていることが多いと思いますが、お客様の第一印象はこの眺めで決まります。
広々と感じられるように、廊下の幅を20cm拡げました。

リフォーム前の課題

今は元気なお二人ですが、将来を見据えてバリアフリーにすることが、ひとつの課題でした。トイレなど水まわりにあった15cm以上の解消し、できるかぎり床をフラットに。扉を開き戸から引き戸にしました。もうひとつの課題は水墨画が映える空間にすること。モノトーンでまとめて、理想どおりのリフォームになりました。

ここを学べ!

年齢とともに暮らし方というのは変わってくるもの。今、何を大事にしたいのかを考えるとリフォームの目的が見えてきます。S様の場合は趣味を充実させること、ご夫婦ふたりの時間をゆっくり快適に過ごせること。そこに重点を置いてご相談いただいた結果、このようにおふたりにとって最適な間取りができあがりました。

Before
Ater

部屋数は変えていませんが、暮らし方に合わせて間取りを大きく変更しました。おふたりで過ごすLDKを広く取り、寝るだけの寝室は最小限のスペースに。今回のリフォームの目的であった、奥様がじっくり作品づくりに取り組めるアトリエも確保できました。

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