3人のお子さんが成人し、この先のご夫婦2人での生活を考えて、終の棲家となる住まいづくりを考えたS様ご夫婦。大家族で暮らしていたときのような細かい間取りは必要ありません。暮らしの中心はLDK、ベッドルーム、そしてバスルーム。そう休暇で訪れるリゾートホテルのような、くつろげる広々とした空間づくりを目指しました。
ホテルライクなリビング
コンセプトはホテルライクなゆとりのある空間。インテリアは、白とダーク調の茶系にまとめてシックに。
3面に窓があるので日中は明るく風通しのいい生活空間に、夜は間接照明で落ち着きのある大人の空間に。同じ部屋とは思えない、2つの面が楽しめます。
リビング&ダイニング
壁はすべて白ですが、実はリビング&ダイニング側の壁のみ1面エコカラットを採用しています。エコカラットをショールームで見て、そのデザイン性に一目惚れ。
さらに吸湿性や消臭作用などの機能性も気に入って、随所に取り入れました。形の違う白のタイルの組み合わせが、高級感を醸し出しています。
ダイニング&キッチン
キッチンは対面式。カウンターのダイニング側は飾り棚付きの収納スペース。重厚な家具調でリビング&ダイニングの雰囲気ともマッチしています。
カウンターをキッチンユニットよりも少し高めにしたので、キッチン側の細々としたものもあまり目に入りません。
キッチン
リビング&ダイニングと色調を揃えたキッチン。ご近所に住んでいるお孫さんがよく遊びに来てくれるそうですが、
ゆとりがあり動きやすいスペースで、リビングやダイニングにもよく目が行き届き、使い勝手は抜群です。
ベッドルーム
ベッドルームも床や天井、建具はリビングと同じ色調ですが、壁にやさしい色調のベージュをプラスして、くつろぎの空間を演出しました。
枕元の壁にはエコカラットでアクセントを。東側の窓は縦型ブラインドで、入ってくる光の量を自在に調整できます。
洗面脱衣所
ホテルのようにすっきりとした水まわりは憧れではありますが、自宅の脱衣所には日々の生活で必要な物が溢れてしまうもの。そこで洗濯機やタオルなど必要な物を洗面台裏手のスペースに収納し、
半透明の扉で目隠ししてしまいました。大きい鏡の付いた洗面台も収納力たっぷり。物を表に出さずに便利さも損なわない洗面脱衣所が完成しました。
バスルーム
終の棲家を意識すると、日々の疲れを癒やすリラックス空間としてバスルームはとても重要。照明はダウンライトですっきりと。
明るすぎず、ゆっくりバスタイムが楽しめるよう、インテリアは焦げ茶でしつらえました。ご主人のたっての希望で家庭用ジェットバスも取りつけました。
トイレ
数年前にリフォームしたばかりだったというトイレ。そのとき新しく取りつけた吊り収納はもったいないので再利用。
同じシリーズがまだ発売されていたので、まったく違和感なく仕上げることができました。壁には細かいタイルの組み合わせで表情がおもしろいエコカラットを。消臭効果が期待できます。
洗面台
玄関入ってすぐ、LDKとベッドルームを結ぶ廊下にも洗面台を設けました。お客様がいらしたときに、ちょっと手を洗うときなどに重宝します。
玄関
以前の2世帯分の玄関を結ぶかたちでつくった玄関は横に長く、LDKのある右側にも、水まわりのある左側にもアクセスできます。
正面に大きめのシューズクローゼットを設置。中央の飾り棚奥は、グレーのエコカラット。間接照明によって凹凸が浮き上がります。
リフォーム前の課題
家族構成が変わり部屋数が必要なくなったので、間取りを変更して暮らしやすくしたい。子育て時代が終わり、夫婦二人で暮らしを楽しむ時代になった。これからの暮らし方に合った空間がほしい。
ここを学べ!
リフォームの場合は壁や床、天井の内部がどうなっているかは取り壊してみなければわからない部分がけっこうある。S様の場合は、ベッドルームからバスルーム側に出るドアは最初はプランになかったが、壁を壊してみて付けられることが判明した。状況が変化したら、より良い方向に臨機応変に変更を!
以前は3DKと1DKの2世帯に分かれていましたが、壁を取り払って2LDKに。一つ一つの部屋の広さを、リフォーム後はLDKを24畳、ベッドルームを13畳と大きく変えました。