• マンションリフォーム
2024/7/19

戸建てのスケルトンリフォームとは?費用相場やメリットデメリット、リノベーションとの違い、事例も紹介

こんにちは! 東京でリフォーム専門店を展開しているR2ホーム(アールツーホーム)です。

今の住居の間取りを大きく変更するためにスケルトンリフォームを考えているものの、費用相場やどのような点に注意したらいいか気になる方は多いでしょう。

スケルトンリフォームは、工事の規模が大きいため多くの金額がかかり、通常のリフォームより工事期間も長くなります。そのため、リフォームが上手くいかないと、多くのお金と時間が無駄になることも。

そこで本記事では、スケルトンリフォームとはどのような工事をするのか、事例と併せて工事の流れや費用相場、注意点についてお伝えしていきます。

スケルトンリフォームとは

スケルトンリフォームとは、住居の内装や設備はもちろん、床や間仕切り壁、天井をすべて取り除き、躯体だけの状態にしてリフォームすることです。スケルトンとは日本語で「骨格」という意味を表し、木造一戸建てでは柱や梁がこの骨格に当てはまります。これらの骨格だけを残した状態から、リフォーム工事が始まります。

スケルトンリフォームとリノベーションの違い

最近よく聞かれるようになった言葉に「リノベーション」があります。「スケルトンリフォーム」と「リノベーション」はどう違うのか疑問に思う人もいるでしょう。

スケルトンリフォームは骨組みの状態にしてから家全体をリフォームすることを意味するのに対して、「リノベーション」は、今ある住宅の機能をよみがえらせたり、性能をアップさせたりすることで住まいに新たな価値を付け加える工事を指します。

スケルトンリフォームは、リノベーションの一部ということになりますが、両者はそれぞれ明確な定義があるわけではなく、同じような意味合いで使われていることもあります。

戸建てスケルトンリフォームの費用

戸建て住宅のスケルトンリフォーム費用の相場は、リフォーム内容により異なりますがおおよその目安として坪単価で30~50万円/坪といわれています。

たとえば、国土交通省の「令和5年度 住宅経済関連データ」における「一住宅当たり延べ床面積の都道府県比較(※)」によると、東京都の住宅の平均床面積は65.9㎡で約20坪。東京23区で平均的な広さの住宅をスケルトンリフォームする費用は、坪単価30~50万円/坪と考えると単純計算にはなりますが、600~1,000万円ということになります。

また、家を新築したときの費用の1/3〜2/3程度がスケルトンリフォーム費用の相場ともいわれているため、目安として覚えておくと良いでしょう。

※出典 令和5年度 住宅経済関連データ|一住宅当たり延べ床面積の都道府県比較
https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html

戸建てスケルトンリフォームの工事期間

戸建て住宅のスケルトンリフォームの工事期間は、内部のリフォームのみだと3カ月程度、外壁もリフォームするなら4〜5カ月が目安です。

リフォームをする前に、リフォーム会社と計画を立てる期間も必要です。計画に要する期間は4〜6カ月程度を目安とし、工事期間と合わせて考えておきましょう。

戸建てスケルトンリフォームのメリット

スケルトンリフォームを計画する際、メリットを理解してその内容をリフォーム計画に取り入れましょう。数少ないこの機会に、できる限り居住性を向上できるよう検討することが大事です。

住宅内部の状況が把握できる

前述したとおり、スケルトンリフォームでは床や天井、壁などを撤去し、柱や梁といった骨格だけにするため、建物内部の状態を把握できます。腐食や劣化、シロアリ被害などがないかを目で見て確認ができるため安心です。

劣化部分があれば、必要な補修を行ったうえでリフォームを行えば、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

間取りを大きく変えられる

住居内の間仕切り壁を取り去った状態からリフォームするので、既存の間取りにとらわれることなく、間取りを大きく変えられます。また、水回りの位置を変更できるため、自由度の高いリフォームが実現できます。

たとえば、子供が生まれた、子供が独立して家を出た、親と同居することになったなど家庭環境やライフステージの変化に合わせて、住まいや暮らし方を変えたいというときにもスケルトンリフォームは最適です。

住宅性能を高められる

スケルトンリフォームで変更できるのは、間取りやデザインだけではありません。耐震性や断熱性のような住まいに必要な住宅性能を大きくアップさせられるのもメリットです。

必要な部分に耐震補強を行うことで大きな地震が来ても安心できる住宅に、また、壁や天井に断熱材を入れることで断熱性の高い住まいにできます。耐震性の高い住宅は安心に、断熱性の高い住宅は寒さや暑さと無縁の快適な暮らしにつながります。

また、高断熱化することで冷暖房効率が良くなり、光熱費などのランニングコストを大幅に削減できるのも大きなメリットです。

再建築不可物件でも住みたい家にできる

「再建築不可物件」とは、接道義務を果たしていないなど建築基準法の基準を満たさない、建て替えができない住宅のこと。このような住宅であってもスケルトンリフォームならきれいで快適な住まいにすることが可能です。

木造住宅の場合、スケルトンリフォームなら主要な構造部分を残したまま間取りを大きく変更できるうえ、床や天井、壁などを新しくすることで、内装も外装も新築同様にできるのです。

戸建てスケルトンリフォームのデメリット

スケルトンリフォームのデメリットを知らないと、リフォーム中に予期せぬトラブルに直面することも。リフォーム計画の段階でデメリットの内容を先に把握しておくことが大事です。

工事中の仮住まいが必要になる

骨組みだけの状態になるため、スケルトンリフォーム期間中にその住居に住むことはできません。工事期間中は仮住まいが必要になるため、引越しや仮住まいの手配などが必要です。

また、工事が始まると同時に一旦仮住まいに引っ越し、工事が終わったら元の住まいにもう一度引っ越すことになるので、仮住まいの家賃のほか、2回の引っ越し費用がかかります。仮住まいや引っ越しの費用も含めた予算計画をしましょう。

なお、アールツーホームなら、スケルトンリフォーム期間中の仮住まい探しからリフォーム後の引越しまで、サポートが可能です。

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工事や打ち合わせの期間が長くなる

スケルトンリフォームは、壁や床、天井を手作業で撤去する解体工事が必要なことから、部分リフォームと比べると、工期が長くなります。また、工事規模も大きくなるため、打ち合わせやプランニングにも時間がかかります。

さらに、工事中に想定外の劣化部分が見つかり、工事期間が延長になるケースも。そのため、余裕を持った計画が必要です。

スケルトンリフォームの工事の事例と流れ

ここでは実際にアールツーホームが行ったスケルトンリフォームの事例と工事の流れを紹介します。

「鉄骨造り戸建て・3世帯住宅」のスケルトンリフォームの事例

リフォーム前の間取りは4LDKで、お客さまは特に「中央の和室の使い勝手が悪い」というご不満をお持ちでした。

ご夫妻と小さなお子さま2人の4人家族のため、1部屋減らし、4LDK→3LDKとすることに。部屋を少なくするぶん、LDKを広くしたいとのご要望をいただきました。

コストを極力抑えるために、利用できる場所はそのまま利用することをご提案。結果、このような間取りを採用いただきました。アールツーホームのポリシーである「1cmも無駄にしない」を意識しながら寸法を切り詰め、念願の対面キッチンも誕生しています。

スケルトンリフォーム工事の流れ

工事の大まかな流れは以下の通りです。
①まずは解体

②次に壁と天井の軸を組んでいきます

③天井に断熱材を敷き詰め、石膏ボードを張ります

④床と天井ができました

⑤建具がつきました

⑥フローリングを張っていきます

⑦仕上げのクロスを張る前にボードの継ぎ目にパテを塗ります。クロスの仕上がりを左右する大切なひと手間です

⑧水回り設備を設置して完成です!

戸建てスケルトンリフォームの注意点

大規模な工事となるスケルトンリフォームを行う際には、注意しておきたい点がいくつかあります。

構造によって希望の間取りに制限がかかることがある

基本的に間取りを大きく変更しやすいことが、スケルトンリフォームのメリットの一つですが、住宅の構造上の理由により好きな間取りにできないことも。

たとえば、ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)で建てられた住宅は、主に壁で支える構造のため、壁を撤去すると住宅の耐震性能が確保できなくなる場合があります。撤去したい壁が構造上動かせない位置にあるときは、間取り変更が制限されるわけです。

ご自宅の工法を確認し、どの程度の間取り変更ができるのか、リフォーム会社に相談してみましょう。

知識と技術のある業者を選ぶ必要がある

スケルトンリフォームは、新築工事以上に難易度が高く、技術を要するといわれることも。なぜなら、既存の建物の状態を把握し、補強や補修が必要かどうかを見極める必要があるからです。また、解体してみてはじめてわかることもあり、予期せぬ事態に柔軟に対応していくことも求められます。

長年の勘や経験、技術や知識が欠かせないため、スケルトンリフォームを行うに当たっては実績豊富なリフォーム会社に依頼することが必要です。そのため、リフォーム会社選びのポイントはしっかりと押さえておきましょう。

まとめ

スケルトンリフォームは、住居の骨格となる柱や梁だけを残し、それ以外をすべて撤去する大規模な工事。間取りを大きく変えられる一方で、その分工事や計画に長い期間を要します。

スケルトンリフォームを依頼する際は、施工実績などをホームページなどでチェックし、知識と経験豊富なリフォーム業者かどうかをしっかりと見極めたうえで依頼しましょう。専門家による建物診断がある、プロならではの提案をしてくれるリフォーム会社であれば満足度の高いスケルトンリフォームが実現できるはず。あわせて口コミ情報などもチェックしておくのがおすすめです。

アールツーホームでは、これまでにさまざまなスケルトンリフォームの実績があり、この記事でご紹介したような大がかりなスケルトンリフォームも得意としております。ご検討の際はお気軽にご相談ください。

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