• キッチンリフォーム
2019/4/18

対決!!ガスVS電気
「エコジョーズ」と「エコキュート」

日々発生する電気料金やガス料金…。
できるだけ抑えたい支出のひとつです。

果たしてどちらがよりお得なのか、どのようなメリットがあるのか、
給湯システム「ガス給湯器」「電気温水器」を比べてみましょう。

環境に配慮し、家計にうれしい
「エコジョーズ(ガス給湯器)」「エコキュート(電気温水器)」を比較します。

「エコジョーズとは…」

少ないガス量で効率よくお湯を沸かす、省エネ性の高い給湯器です。

従来のガス給湯器では、使用するガスの約20%が排気ガスとして無駄になっていました。
エコジョーズでは、今まで捨てられていた排気熱を再利用することで給湯熱効率が向上!
同じ量のお湯を沸かす際に、通常のガス給湯器よりもガスの使用量が低減し、ガス代の節約や、地球温暖化の一因となるCO2排出量の削減につながります。
「エコキュートとは…」

大気の熱を利用してお湯を沸かす、地球環境への負荷をおさえた自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯器です。
「空気中の熱」=無料で使える無限の資源。
空気中の熱エネルギーを上手に使ってお湯を作れるのが、エコキュートのすごい所です。

通常の電気温水器では、電気ヒーターでお湯を沸かしますが、
エコキュートはヒートポンプ技術を利用しています。

空気を圧縮して熱を生み出す仕組みをヒートポンプ技術といいます。

通常の電気温水器より少ない電力でお湯を沸かすことができるエコキュート。
環境にも家計にもやさしいその差は約3倍とも言われる機種が多くあります。
<それぞれの特徴>

●エコジョーズ
瞬間湯沸かし式なので、お湯切れの心配がなく、必要な分だけ無駄なくお湯が使えます。
水圧が強く、戸建の場合2階でも不自由なく使えることもガス給湯器の優れる点です。

飲用することもできます。
タンクに沸かしたお湯を貯めておく必要がなく、コンパクトサイズ。(エコキュートの10分の1程)
●エコキュート
貯湯式のエコキュートは深夜電力を利用してお湯を沸かすためランニングコストはエコジョーズに比べて安価です。
作ったお湯は貯水タンクの中に貯めておき、日中も使用します。
庭やベランダに貯水タンクを設置するための、約畳1畳分のスペースが必要です。
(現在はタンクをコンパクトにしたマンション用エコキュート等も販売されています。)

日中、お湯切れが起こりそうな時には自動的にお湯を沸かしますが、深夜以外の割高な電気を使用する必要があるため余分なコストがかかります。
また冬季や寒冷地ではタンクからの放熱がある為お湯を温める電力が必要になり、その分のコストがかかります。

エコキュートはタンクに作ったお湯を貯めておくので、災害時には非常用水としても使用することができます。
一方で、急に大量のお湯が必要になった場合は、湯切れしてしまうことも無きにしも非ず…。

また太陽光発電システムと組み合わせることで、電気代などの光熱費を大幅に減らすことができることや、災害時にも発電できることは魅力的です。
タンク内に水があるため断水があった場合でも数日間は水を使用することができます。

デメリットとしては・・
ガス給湯器と比べると水圧が低いため、2階以上ではシャワーの勢いが弱くなる場合もあります。
貯湯式の為、飲用にも適しません。
またエコキュートは耳に聞こえない低い周波数で音が発生しています。それにより眠れなくなる体質の方もいるとの事。
<初期費用とランニングコスト>

初期費用が安価…エコジョーズ
ランニングコストが安価…エコキュート

ですが・・・
10年間ほど使用すると、それぞれが同じ程度の費用になります。
また近年は“自由化”などの制度もはじまり、
契約するガス会社や電力会社によって、ランニングコストはもっとお得になる方法があるかもしれません。

さらに・・・
設計年数上、
エコジョーズの寿命は8~10年
エコキュートの寿命は10~15年 とされていますが、
機器寿命は設置環境や使用状況の影響を受けると考えられています。

<まとめ>

さまざまな点でメリット・デメリットのある両者。

環境的には「どちらも同等程度の省エネ性能を持っていることや、
初期費用とランニングコストではあまり差がみられないことが分かりました。
またランニングコストは電気やガスの価格変動に左右されることや、寿命よりはやく故障してしまう可能性も考慮すると、コストよりも機能や各家庭での実用面を加味して選ぶことをおすすめいたします。

たとえば・・・
「お湯切れの心配をせずに、高い水圧で使いたい」方へは
エコジョーズがお勧め!

「震災に備えて水を貯めておきたい」方へは
エコキュートがお勧めです♪

またマンションによっては使用する設備に規約が設けられている場合、既に設置されている設備の代替品しか取付できないケースもあります。

詳しくはアールツーホームまで、お気軽にご相談下さいませ。

記事監修:二級建築士 越川一人

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