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2020/8/12

電気料金にかかわるアンペアについて

一度に多くの電気製品を使うとブレーカーが落ちてしまうと、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

電気の契約アンペアは、「何台の電化製品を同時に使うのか」に関係します。

【アンペアって?】

アンペア(A)は、電気の流れる量(電流)を表す単位です。電気の契約において、どれだけの量の電気が自宅で必要なのかを判断するために使用されます。「同じ時間帯」に多くの電気製品を使う家庭なら、その分たくさんの電気が必要となります。

「同じ時間帯」に必要な量というのがポイントになります。

朝、ホットカーペットや電気ストーブ、ドライヤーを同時に使ったらブレーカーが落ちてしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか?

アンペア(電流)をホースの水に置き換えて考えると、ホースの口からどのくらいの量の水が流れているかと例えることが出来ます。

契約アンペアの大きさ(アンペア容量)は同時に使える家電製品の数と考えてみても良いでしょう。

【今契約中のアンペア容量の調べ方】

現在契約中のアンペアが分からないという方もいらっしゃるかと思いますが、電力会社から送付される請求書や、検針票には必ず契約アンペア数が記載されています。

また、分電盤を開けて頂いてアンペアブレーカーを見れば、数字が書かれていると思います。

【最適な契約アンペア数について】

契約アンペアが小さすぎると、アンペア容量(一度に使える電気の量)を超える度に、ブレーカーが落ちてその都度お家の中が真っ暗になってしまいます。

その際に使用している家電製品のスイッチを切らないと、ブレーカーを上げても、またブレーカーが落ちてしまい、電気が使えないという事態が起こります。

それぞれの家電製品の使用する時間帯をずらせば、問題は解決しますが、どうしても同じ時間帯に使用することが避けられない場合は、その度にブレーカーが落ちてしまい面倒です。

契約アンペア数が大きすぎると、ブレーカーが落ちてしまうということはありませんが、基本料金が高くなるため、必要以上に基本料金を払っている可能性もあります。

例えば、東京電力の場合、30Aの基本料金は858円ですが、40Aだと1,144円となり、年間で3,432円多く支払っていることになります。(2020年8月時点)

【必要な契約アンペア数を計算してみましょう】

1年間を通じて、最も電気を使用するとき(同時に多くの電気製品を使う夕食時、冷房機器を使う夏、複数の暖房機器を使う冬など)を想定してお考え下さい。

例えば、冬の朝食時にキッチンと居間と洗面所で電気を使っている際のアンペア数が以下のような場合、

エアコン+冷蔵庫+照明+電子レンジ+IH炊飯器+テレビ + ドライヤー

6.6A+2.5A+2A+15A+15A+4.9A+12A≒58A≒60A

60Aが契約の目安となります。

【アンペアブレーカーを大きいものへ取り替えたい場合】

契約している電力会社へお問い合わせください。

東京電力の場合は、60アンペアまでは無料で変更されます。

スマートメーターで契約されている場合は、アンペアブレーカの取付は行いません。

また、マンションなどの共同住宅では、最大アンペア数が制限されている場合があります。

また、電気温水器、エコキュート等の深夜電力を利用する機器をお使いの場合はお得な電力プランが準備されている場合もあります。

電力会社にお問い合わせ頂ければ、最適なプランを提案してもらうことが出来ます。

弊社でリフォームの際には、ご利用になる家電製品をヒアリングして、アンペアアップのご提案もさせて頂いております。

この機会にご自宅のアンペア契約を見直して、節電してみてはいかがでしょうか?

二級建築施工管理技士 鈴木 大智

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