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2025/6/30

金利が上昇すると、住宅ローンの返済総額は変わる?日本の住宅ローン金利の変遷についても解説!

金利が上昇すると、住宅ローンの返済総額は変わる?日本の住宅ローン金利の変遷についても解説!

住宅ローンを利用してマイホームの購入やリフォームを検討している方にとって、金利の動きは無視できないポイントです。

少しの金利変動が、長期的に見ると家計に大きな影響を与えることもあるため、慎重に考える必要があります。

本記事では住宅ローンと金利の関係、現在の金利動向、日本における金利の変化、そして返済額に与える影響についてわかりやすく解説します。

今後のライフプランを考えるうえで、ぜひ参考にしてみてください。

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金利が上昇すると、住宅ローンの返済総額は変わる?

金利が上昇すると、住宅ローンの返済総額は変わる?

金利が上昇した場合、住宅ローンの返済額は実際にどのように変わるのでしょうか。

基本的なしくみから、その影響までを見ていきましょう。

住宅ローンは「金利」で総支払額が大きく変わる

住宅ローンの返済では「元金」と「利息」のふたつを支払っていきます。

元金とは借りたお金そのもので、利息は金利に応じて追加で支払うお金のことです。

この利息の部分は、金利が高くなるほど大きくなります。

つまり同じ金額を借りても、金利が上がれば支払総額も増えてしまいます。

たとえば3,000万円を35年ローンで借りる場合、金利が1%と2%では、返済総額に数百万円もの差が出ることも珍しくありません。

この違いは、家計にとって決して小さくない負担になります。

固定金利と変動金利で影響は異なる

住宅ローンの金利には「固定金利型」と「変動金利型」があります。

固定金利型は契約時の金利がずっと変わらないため、返済額も一定で安心感があります。

一方で変動金利型は半年ごとに見直されるため、金利が下がれば返済額も減りますが、上昇すればその分負担も増えるしくみです。

つまり金利の変動リスクを利用者自身が負うという点が特徴です。

近年は低金利が続いた影響で変動金利を選ぶ人が増えていましたが、今後の金利上昇リスクをふまえると再検討が必要かもしれません。

月々の支払だけでなく、総返済額も意識する

金利が上がっても、月々の支払額がすぐに変わるわけではありません。

変動金利型でも多くの金融機関では、「5年ルール」と呼ばれる仕組みがあり、たとえ金利が変動しても返済額は5年間変わらないのが一般的です。

それでも見えないところで利息負担が増え続けていることもあります。

つまり金利上昇によって将来的な返済負担がじわじわと大きくなる可能性があるということです。

住宅ローンは数十年にわたって返していくものです。

目先の月々の負担だけでなく、長い目で見た「総返済額」にも注意を向けていくことが重要です。

関連記事: 親子間(親族間)売買で住宅ローンを通すことはできる?【結論: 条件によってはできる!】

現在住宅ローンの金利は上昇してる?

現在住宅ローンの金利は上昇してる?

ここでは今まさに住宅ローンを検討している方にとって気になる「現在の金利動向」について見ていきましょう。

日本全体の金融政策の変化や、銀行ごとの動きにも注目する必要があります。

日銀の政策転換が、住宅ローン金利に影響

これまで長らく続いていた超低金利政策が、少しずつ転換の兆しを見せています。

日本銀行は2023年から「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の運用柔軟化を進め、長期金利の変動幅を拡大させました。

さらに2024年には、マイナス金利政策の解除も発表され、金融市場では金利の正常化が本格的に始まったと受け止められています。

こうした政策の変化は、住宅ローン金利にも大きな影響を及ぼします。

とくに固定金利型の住宅ローンは、長期金利の動きに連動するため、日銀の姿勢が変われば金利上昇が現実のものとなるのです。

都市銀行では、固定型金利の引き上げが進む

すでにメガバンクや地方銀行の一部では、住宅ローンの固定型金利を引き上げる動きが見られます。

2024年以降、三菱UFJ銀行やみずほ銀行などでは、10年固定金利や全期間固定金利の商品で、わずかずつではありますが金利の上昇が発表されました。

これは金融市場における長期金利の上昇を受けての動きです。

ただし変動金利については短期金利に連動しているため、現時点では大きな動きは見られていません。

とはいえ今後さらに政策金利が上がるようであれば、変動型にも影響が及ぶ可能性は十分にあります。

今は「上昇前夜」、情報収集と判断が重要

現状では「大きく上がってはいないが、今後の上昇が現実味を帯びてきている」という段階です。

これまでのような低金利がずっと続く保証はなく、すでに金融機関の中には、金利上昇を前提にした商品設計やキャンペーンの見直しを進めているところもあります。

住宅ローンをこれから組む方、または見直しを検討している方は、金利動向の変化を敏感に察知しながら、信頼できる金融機関やリフォーム会社に相談して判断を進めていくことが大切です。

日本の住宅ローン金利の変遷

日本の住宅ローン金利の変遷

住宅ローン金利は時代とともに大きく変化してきました。

ここでは日本の住宅ローン金利がどのように推移してきたのかを振り返り、今後の見通しを考えるためのヒントを探ります。

バブル期には8%を超える高金利も

1980年代後半、日本はバブル経済の真っただ中にありました。

この時代の住宅ローン金利は、現在では想像しにくいほど高く、8%を超えるケースも珍しくありませんでした。

当時は金利が高くても地価や物価が上昇し続けるという前提があったため、多くの人が無理をしてでも住宅を購入していたのです。

しかしバブルが崩壊した1990年代初頭からは、経済が停滞し、金利も少しずつ下がり始めました。

リーマンショック以降は歴史的な低金利へ

2000年代に入ると、日本経済は長期的なデフレ傾向に突入しました。

その中で起きたのが、2008年のリーマンショックです。

世界的な金融危機を受けて、日本でも景気を刺激するための金融緩和が強化され、住宅ローン金利はさらに引き下げられました。

2010年代に入ると、ほとんどの金融機関で1%前後という、かつてない低金利が当たり前のようになっていきます。

この時期に家を購入した人の多くは、変動金利や10年固定型を選び、低金利の恩恵を最大限に活用してきました。

コロナ禍でも続いたゼロ金利環境

2020年からのコロナ禍においても、日銀は景気下支えのためにゼロ金利政策を継続しました。

その結果、住宅ローン金利も引き続き低水準を維持し、多くの人にとってローンを組みやすい環境が続いていました。

一方で海外ではすでにインフレ抑制のための利上げが始まっており、日本の金利が今後どう動くかが注目され始めます。

そして今、金利は転換期に

2024年以降、日銀は長期にわたって続けてきた異次元の金融緩和政策からの転換を図り始めています。

これにより長年安定していた住宅ローン金利にも、徐々に上昇の兆しが見え始めました。

これから家を買う方やリフォームに合わせてローンを組む方にとって、金利の動きは今後ますます重要な判断材料となるでしょう。

長期的な視点で、日本の金利動向を冷静に見極めることが求められます。

関連記事: 実家のリフォームでローンは活用できる?リフォームローンを組む時の最大の注意点!

金利上昇による住宅ローン返済額への影響

金利上昇による住宅ローン返済額への影響

金利が上がると、住宅ローンの返済額は具体的にどのように変わるのでしょうか。

ここでは数字を用いたシミュレーションを交えながら、実際の家計への影響について考えてみましょう。

金利1%の差で、総返済額に数百万円の違い

たとえば3,000万円の住宅ローンを、返済期間35年で借りるとします。

金利が1.0%の場合と、2.0%に上昇した場合とでは、月々の返済額だけでなく、総支払額に大きな差が出ます。

金利1.0%では毎月の返済額は約8万5千円、総返済額は約3,570万円です。

一方で金利が2.0%になると、月々の返済額は約10万円、総返済額は約4,220万円に増えます。

この差額はおよそ650万円です。

これだけの違いが、わずか1%の金利上昇で生じるのです。

家計にじわじわ効く「固定費の増加」

住宅ローンの返済額は、日々の生活費とは違い、数十年単位で続く固定費です。

そのため金利上昇による支出増は、家計全体にじわじわと効いてきます。

とくに子育て世代や共働き家庭では、教育費や老後資金とのバランスも考慮しなければならず、住宅ローンの重さが将来設計に影響する可能性もあります。

たった数千円の差であっても、積み重ねれば大きな金額になるため、油断は禁物です。

リフォーム資金との兼ね合いにも注意

住宅のリフォームを検討している方にとっても、金利は重要なポイントです。

リフォームローンを住宅ローンに一本化して借り直すケースや、増改築を機に借入額を増やすケースでは、金利の変化が資金計画に直結します。

とくに変動金利で借りる場合は、将来的な金利上昇を見越して、月々の返済額に余裕をもたせておくことが大切です。

また借り換えや固定金利への見直しを検討することで、将来の返済リスクを減らせる可能性もあります。

返済額を抑えながら安心してリフォーム計画を進めるためには、金利の影響を正しく理解し、早めに対策を講じることが重要です。

【まとめ】住宅ローンに関するご相談は、アールツーホーム(R2HOME)へ!

【まとめ】住宅ローンに関するご相談は、アールツーホーム(R2HOME)へ!

今回は「住宅ローンと金利の関係」について、金利が返済総額に与える影響や、日本の金利推移、そして今後の見通しまでを詳しく解説しました。

住宅ローンは借入額だけでなく、金利によって将来の負担が大きく変わるため、慎重な判断が求められます。

アールツーホーム(R2HOME)では、リフォームと住宅ローンを一体で考えたい方に向けて、資金計画のご相談も承っております。

ご家庭のライフスタイルや将来設計に合わせた、無理のない返済プランをご提案いたします。

東京23区でのリフォーム時の住宅ローンをご検討中の方は、どうぞお気軽にアールツーホームへご相談ください。

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