創意工夫で暮らしやすさを追求、明るく機能的なLDK+バスルームに

江戸川区新小岩 M様邸

Data
  • 戸建て
    • 築年数:45年
    • 構造:木造在来軸組工法
    • 工期:1ヶ月
    • 工事面積:約25㎡
    • 工事費用:940万円(外回り含む)

築45年が経ち、水回りにいろいろと不具合が出てきたのでリフォームを検討し始めたM様ご夫婦。
台所、風呂、トイレの設備の取り替えはもちろんですが、これを機に今後の暮らしを見据え、台所から居間までをひと続きにとらえて使いやすいLDKにすることにしました。とはいえ、壁を取り払うなどの大がかりなリフォームはせずに、間取りは既存のまま。キッチンの向き、ダイニングとの関係性や収納に工夫を凝らすことで、驚くほど使いやすいLDK、そしてバスルームに生まれ変わりました。

ダイニング&リビング

以前はキッチンへと通じる扉があった部分に壁を造りキッチンカウンターに。壁を明るいクリーム色、天井を白、建具は
白の木目調でやさしい雰囲気に仕上げました。以前は昔ながらの押入だった収納は、ウォークインクローゼットとオープンシェルフに変更しました。

オープンシェルフ&ウォークインクローゼット

押入は、布団をしまうには便利ですが、洋服や小物となるとなかなか使いづらいもの。そこでウォークインクローゼットにリフォームしました。
建物の構造上、取り除けない柱があったため、スペースを2つに分けて、片方はオープンシェルフに。可動式の棚やポールをうまく配置して、収納力をアップさせました。

コンセントの位置を高めに

今回、コンセントの位置はすべて床から1mほどの高さに設置。犬を飼っているため、万一のことを考えて、ワンちゃんがイタズラできない高さにしました。
また、床下収納を新設。シロアリ駆除など床下に入る必要があるときには、その入口にもなっています。

キッチンカウンター

キッチンを対面式にしてカウンターを付けました。ここにダイニングテーブルを設置する予定です。料理を出したりコミュニケーションを取るには十分で、
キッチンの中の雑多なものは見えない、ちょうど良い空き具合に加減しました。天井からの間接照明も効果的です。

キッチン

カウンターの内側はこんな感じです。キッチンユニットは以前は窓のほうを向いていましたが、対面式に変更。リビングダイニングとつながって、
とても明るくなりました。背面には大容量の棚を造ったので、動線が良くなり家事効率もアップします。

キッチンの引き出し収納

床ぎりぎりまで無駄なく使った、大容量の引き出し収納。
奥の物も取り出しやすく、効率的に収納できます。

キッチン収納

流し台上には昇降式吊戸棚を付けました。手前は洗った食器を水切りして、そのまま収納できる食器収納庫。
奥は調味料などの小物収納庫。使うときだけ引き出して、戻せばそれで片付け完了です。

キッチン奥にも収納

L字型キッチンの角の部分はデッドスペースになりがち。でも、ゴミ箱を取りだすと、
こんな具合に引き出せるので、大きなものや、たまにしか使わないものを入れておくのに便利です。

キッチンと洗面室をオープンシェルフで区切る

天井まである大容量のオープンシェルフでゆるやかに区切って、キッチンの一部に洗面室を新設しました。実は、古いタイプの間取りで、
キッチン奥のお風呂場に脱衣所が付いていないのが悩みの種でした。棚は、収納はもちろん、脱衣スペースの目隠しにもなります。

バスルーム

リフォームするにあたり奥様のお姉様からのプレゼントがこのお風呂。「テレビを付けたら?」の提案もありましたが、ご夫婦が選んだのはジャグジーバス。
以前は在来工法のお風呂で冬場は寒かったそうですが、これからは暖かいバスタイムが過ごせます。見た目の暖かさにもこだわって、暖色系の薄いピンクを選びました。

トイレ

トイレは掃除のしやすさや消臭などの機能性を重視して素材を選びました。床は水に強く拭き取りしやすいセラミック素材のタイル、
壁の下側はキッチンにも使われるパネル素材で拭き掃除が簡単に、上側は天然素材100%で消臭・調湿効果があるカルクウォールです。

遊び心のある照明器具をチョイス

外壁のブルーは、ハワイ好きの奥様が海をイメージして選んだもの。お客様を出迎える玄関まわりの照明は
遊び心のあるデザインのものを、ご夫婦で店舗をいろいろとまわって探してきました。

リフォーム前の課題

一番の課題は、水漏れなどいろいろと不具合が出始めていた水回りの設備を一新すること。しかし、ただ設備を新しくしただけでは暮らし方は変わりません。今の時代の暮らしに合うように最小限のリフォームで最大限の効果を引き出すことを目指しました。

ここを学べ!

6畳の居間と4.5畳の台所、その奥が浴室ですが脱衣所は付いていない昔ながらの間取り。現代風に住みやすくするには全面リフォームしかないのか? そんなことはありません。今回のリフォーム、柱や壁を取り払うような大きな間取り変更は一切なし。キッチンの向きや収納棚をうまく工夫するだけでも、これだけのリフォームが出来上がります。

After

間取りは変えていませんが、大きく変わったのは部屋の役割です。以前は食事を作って食べるDKの役割だった4.5畳を、収納棚を設置することでゆるやかに分けてキッチンと洗面室にしました。食事をするのは隣の6畳間。キッチンとはカウンターでつなげて、カウンター脇にダイニングテーブルを、窓際にはソファを置き、リビング&ダイニングとして使用します。

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