暮らしと美意識を丁寧にすり合わせ、 大きく変えずに質を高めた住まい

江東区S様邸

Data
  • キッチン
  • トイレ
  • 洗面
  • その他
  • マンション
  • 築 年 数:22年
  • 構  造:RC構造
  • 工  期:2ケ月
  • 工事面積:83.00m²
  • 工事費用:約1,000万

S様邸は、住み替えに伴う入居前リフォームとしてご相談いただきました。

築約20年のマンションで、設備や内装の老朽化はもちろん、既存のデザインがご自身の好みと合わない点も課題でした。ご夫婦ともに建築の知見をお持ちで、完成後の暮らしやインテリアまで明確なイメージを共有いただいていたため、その世界観を崩さず、いかに形にするかが今回のテーマでした。

大きな間取り変更は行わず、キッチンの壁を開放することでLDKに広がりを持たせ、素材や色味、細部の納まりで住まい全体の質を高める計画をご提案。打ち合わせを重ねながら、機能性・デザイン性・ご予算のバランスを丁寧に調整し、ご家族らしい住まいへと仕上げました。

◆Before・After

間取りは既存を活かし、構造に手を加えないリフォームとしました。キッチンは壁で囲われた独立型でしたが、壁を撤去して開放的なLDKへ変更。内装は全面的に刷新し、グレーを基調とした落ち着きのある空間に統一しました。素材やディテールを整えることで、住まい全体に一体感と洗練された印象が生まれています。

LDK

キッチンの壁を撤去し、LDK全体に広がりを持たせた空間です。大開口の窓から自然光がたっぷりと入り、グレートーンのクロスと木の床材が落ち着いた雰囲気を演出しています。キッチンに立ちながらもリビング・ダイニング全体を見渡すことができ、ご家族の気配を感じながら過ごせる開放的な住まいになりました。

ダイニングキッチン

キッチンの腰壁にはモザイクタイルを採用し、空間のアクセントとしています。壁を撤去して対面型としたことで、ダイニングとのつながりが生まれ、開放感のあるレイアウトになりました。天井には木目クロスを取り入れ、照明や棚と合わせて素材感を統一しています。

リビング

大開口の窓から自然光がたっぷりと入る明るいリビング。床材とクロスを統一し、やさしい色合いでまとめました。キッチンと視線がつながる配置とし、家族の気配を感じながら過ごせる開放的な空間です。

キッチン

壁を撤去して対面型とし、リビングまで視線が抜ける開放的なキッチンです。キッチンの立ち上がりを高めにしたことで、リビングやダイニングから手元が見えないようになっており、生活感を見せない工夫がされています。

洋室

リビングに隣接した洋室は、引き戸を開けると一体感のある空間に、閉めると個室として使えます。用途に応じて使い分けができ、暮らしの変化にも柔軟に対応できる間取りです。

クローゼット

クローゼットの内部は扉を開けたとき、楽しい表情になるようにアクセントクロスを採用しました。収納量をしっかり確保しながら、洋服選びの時間も心地よくなる空間に仕上げています。

洗面室

カウンターとシンクが一体型の洗面台に、やわらかな色合いが素敵なお気に入りのタイルを合わせました。コンセントを確保しつつ、住まいの雰囲気に合わせた木製の棚を造作。収納と作業スペースを併せ持ち、清潔感とデザイン性を両立した洗面室です。

レストルーム

既存の上部収納はそのまま活かし、内装と床材を一新しました。色味や素材感を住まい全体と揃えることで、すっきりと落ち着きのあるレストルームに仕上げています。

廊下

床材と建具の色味を揃え、住まい全体に統一感をもたせた廊下は、各居室へとつながる動線に自然光が届き、住まいへの帰宅が楽しくなる空間です。

リフォーム前の課題

築年数の経過により、キッチンや水まわり設備の古さ、内装の傷みが目立っていました。また、キッチンが壁で囲われていたため、LDK全体が閉鎖的に感じられる点も課題でした。住み替え後の暮らしを前提としたため、今の不満を直すだけでなく、自分たちらしい空間に一新したいというご要望が明確だったことも特徴です。設備更新と同時に、色味・素材・空間のつながりを整理し、全体の印象を統一する必要がありました。

プランのポイント!

今回のポイントは、完成後の暮らしやインテリアまで見据えた全体設計です。家具配置や照明位置、色の組み合わせを事前に共有し、内装材・設備選定を進めました。キッチンは開放感を重視して壁を撤去し、背面にはタイルや飾り棚を取り入れ、機能性とデザイン性を両立。クロスや建具、コンセントプレートなど細部の色味も統一することで、後からインテリアを加えても調和する空間としています。住まいを完成させきらず、住みながら育てていける余白を残した点も、この住まいならではの工夫です。

一覧へ戻る