一般的なマンションの間取りでは、多くの場合、光や風が届かない内側の部屋がいくつかできてしまうという欠点があるものです。それを解消した、今回のフルリノベーション。間取りを平面ではなく立体的に捉えて、ベランダに面していない部屋にも光と風を届けることに成功しました。それぞれの部屋のプライバシーを守りながら、気配が感じられる程度にゆるやかにつながっているのも、もう一つの特徴です。
リビング
東南の窓に面しており、光も風もぞんぶんに入ってくるリビング。テレビボードの右側の扉を開けると、ベッドルームへと続く階段があります。
テレビボード上のガラス窓でベッドルームと接しており、ベッドルーム側のロールカーテンを開ければリビングを見下ろすこともできます。
リビングの窓まわり
空調機器は梁の間にすっきりと収め、デザイン性のある格子で囲いました。柱にタイルをあしらってアクセントに。
ウィンドウトリートメントには、光の入り方を自在に調整できる縦型ブラインドを選びました。
リビングからベッドルームへと続く階段
リビングの扉を開け、階段を上るとベッドルームです。階段手前の左側にある小さめの扉は大型ウォークインクローゼットにつながっています。
限られた空間を有効利用するために、ベッドルームが上階、ウォークインクローゼットが下階の二層構造になっています。
ベッドルーム
約5.4畳のベッドルームです。ベッドの枕側のガラス窓はリビングとつながっていますが、ロールカーテンを下ろして完全に仕切ることもできます。
ベッドの横の窓は子ども部屋とつながっており、子ども部屋を通してベランダの窓からの光と風を取り込むことができます。
子ども部屋
リビングの奥にはお子さんのためのプライベート空間を確保。東南の窓に面しているのでとても明るく、天井も3mと高いので、伸び伸びと成長することができます。
天然でエコな壁紙「オガファーザー」を使用。接着剤などの化学物質は使用していませんので安心です。
リフォーム前の課題
壁が邪魔をして光や風が届かない部屋があった。すべての部屋に光と風を届けたいが、最低限のプライバシーは守りたい。
ここを学べ!
「マンションの間取りはこんなものだろう」という先入観は捨てること。ちょっとした工夫で、今よりずっと暮らしやすい間取りに生まれ変わる!